モルディブ・ダイビング・クルーズ

’09年1月

1.スマトラ沖地震・津波
2.モルディブでのダイビング
3.サザンクロス号での生活
4.マーレ1周
  4.1 フルレアイランドホテル
  4.2 マーレ島内散策
  4.3 帰国


2001年1月 ボリフシ・アイランド・リゾート






4.1 フルレアイランドホテル HULHULE ISLAND HOTEL

 1/6午後、1週間お世話になったサザンクロスを下船。足が地に着いていることを実感。空港島にあるフルレアイランドホテルへ。2001年開業の綺麗なホテル。ここの1階フロアも津波の時は海水が溢れたらしいが、何事もなかったように綺麗だった。


 ホテルには日本語のできるネットパソコンが無かったので、空港へ。Cyber Cafeを見つけて、1週間ぶりのメールチェック。

 年賀状に「モルディブ行きます」と書いて送った人たちから、「大丈夫?」メールが入ってた。ご心配お掛けしてすいませんでした。日本語は読めるけど、変換できないので、ローマ字で返信。中には心配してあちこち電話した人もいたらしく、一部の人たちの間ではかなり話題になっていたことが、帰国後判明した。

 その後ホテルのプールに浸かって、身体から塩抜き↓


 そしてシンガポール経由で明日帰る5人+日本人イントラと最後の豪華?ディナー。一昨日からもう3回目のお別れパーティー。

 私たちが最後に帰る事になるので、翌朝は現地係員のように最後まで皆さんを見送った。

 花がいっぱい咲いてるホテルの庭↓



4.2 マーレ島内散策

 1/7 9:30空港とホテルのあるフルレ島(人工島)から、ドーニで10分ぐらい離れた首都のあるマーレ島へ。


 金曜の午前は礼拝のため、店から何からすべてクローズ。のはずが、掟破り?の土産店のオヤジに捕まり、店に連行されTシャツ購入。トイレも借りれたからまっいいか。

 あとは時折すれ違う現地人がいるぐらいで、日本人は私たちだけって感じ。モスクの近くではコーランがスピーカーから流れていた。


 マーレ島西側の沖合いに停泊中のサザンクロス↓


 日本のNEWSで盛んに流されていた、道路に海水が溢れている様子は跡形もない。島の南側を歩いている時、すれ違った現地人が、あの堤防は日本の「タイジーコーポレーション」が造ったんだと言っていた。はっ?ああ「大成建設」か。

 マーレ島の埋立ても行われ、倍くらいの広さになってるらしい。「ここ、海だったんだ」とも言っていた。「日本人のお陰で被害も大した事なかった」ということで、とても嬉しくなった。

 政府関係の建物、大統領官邸、モスク、体育館、学校、グラウンド等々、およそ公共建築物はみな驚くほど綺麗で立派。

 白い砂が敷き詰められた練習グラウンド↓ 子供達がサッカーをしていた


 豪華な大統領官邸↓
 銃を持った警備兵がいたが、ニッコリして一緒に写真を撮ってくれた。


 昔はブロック積が殆どだったらしいが、しっかり鉄筋の入った10階建ての建物も建築中だった。


 住宅街では公共水道から水を汲み置きしている光景なども見られた。

 Yuは国立競技場を外から念入りにチェック。ちょっと古かったが、芝は綺麗、トタン屋根で覆われた客席(1万席くらい?)に、夜間照明完備。FIFA基準は満たしているようだ。


 ここでもし日本代表との試合が行われたら、絶対行かなきゃ。ワクワク!

 30℃を超える暑さの中、のんびりゆっくり島を1周して約3時間。こんなに小さな島(東西2.5km南北1.5km)なのに、なんであんなにバイクが溢れているのだろう。島の中央の道路なんか、端から端まで5分で走っちゃうぞ。

 13時に礼拝が終わると、モスクから一斉にバイクが走り出して行った。


 一昨日来た時はマグロを始め、大小さまざまな魚で賑わっていた市場。ここも今日はお休み。でも2階の喫茶店が開いていたので一休み。そこで向いに座った現地のおじさんが、上手な日本語で次のように言ってました。

 「今モルディブは大変な事になっている。津波の被害に遭って犠牲者も出た事と、これから観光客が来なくなって失業することだ」と。Tシャツデザインの仕事をしているそうで、「日本人が来るから私たちの仕事があるんだ」とも言ってました。行ける人はキャンセルしないで行ってね。

 午後になり土産店も開き始め、また客引きも多くなってきた。とにかくみんな日本語が上手。私たちの地元仙台にも行ったことあるとかで、かなりローカルな店の話までされて驚いた。

 モルディブリピーターには、ぜひ一度マーレ1周をお勧めします。現地人の親切に触れると、ますますモルディブが好きになりますよ。ただし客引きだけにはご注意。ハッキリ断ること!


4.3 帰国

  ホテルに戻ってからプールサイドのバーでのんびり。エビやマンゴの天ぷらそばを食べてみたら美味しかった。汗だくになっていたので、プールのシャワーを浴びてスッキリ。もうチェックアウトしてたけど、まーいいんじゃなーい。

 本日帰国の日本人は10人位。現地係員によれば、本日到着の日本人はサザンクロス乗船組だけだそうだ。リゾート島向けのツアー客はすべてキャンセルだってさ。こんなにモルディブ元気なのになー。このままじゃ風評被害になっちゃうよ。

 出国審査後、免税店で最後の買い物。チョコなどたくさん買って精算後、なんか予定より高かったので再チェック。やっぱり$10程多く請求されていた。レジが壊れているとか言ってレシートもくれなかったけど、出てすぐだったので、無事返金。まったく空港内の免税店なのに、怪しいぞー。

 乗換えのスリランカ空港では、なぜか待合室に日本人が多かった。今頃帰国する観光客もいるんだと勝手に思っていた。

 成田到着後、出口でマスコミの出迎え、マイクを突きつけられ「被害者の遺族の方ですか?」。そうかスリランカから一緒に乗ってたのか。そして家に着いてから夕方のニュースで、まさしく同じ便でご遺体と一緒に帰国した事を知った。思わず南の方を向いて合掌、犠牲者のご冥福を祈りました。

 とにかくいろんな意味で貴重な体験ができた今回のツアーでした。あらためてスマトラ沖地震における犠牲者のご冥福を祈るとともに、被災地の1日も早い復興を願っております。