モルディブ・ダイビング・クルーズ

スマトラ沖地震・津波

スマトラ沖地震における犠牲者のご冥福を祈るとともに 被災地の1日も早い復興を願っております

’09年1月

1.スマトラ沖地震・津波
  1.1 今回のツアーをキャンセルしなかった理由
  1.2 出発まで
  1.3 サザンクロス号のホームページ(掲示板)より
  1.4 成田前泊
  1.5 マーレ到着まで

2.モルディブでのダイビング
3.サザンクロス号での生活
4.マーレ1周


2001年1月 ボリフシ・アイランド・リゾート


1.1 今回のツアーをキャンセルしなかった理由

 中越地震で殆ど被害の無かった湯沢温泉や佐渡島が、すべてキャンセルになって困っている、という記事を思い出し、日本にいてただ義援金を出すだけでなく、こういう機会だからこそ向こうに直接行って、少しでも観光立国であるモルディブに貢献できればと思ったからです。
 災害ボランティアとして簡単に行ける訳でもないし、一般の人が現地で何かできるかといったら、普通に観光をすることだと思いました。

 日本のTVでは被害情報しか報じてませんでしたが、インターネットの現地情報では安全を確認しており、4年前にも行っているので、不安はありませんでした。

 行って見た結果として、最終日、マーレを1周しましたが、津波の傷跡らしいものはほとんどありませんでした。現地のおじさんが、上手な日本語で次のように言ってました。「今モルディブは大変な事になっている。津波の被害に遭って犠牲者も出た事と、これから観光客が来なくなって失業することだ」と...

 今回のツアーをキャンセルしなくて、本当に良かったと思っています。


1.2 出発まで

 2004/12/26(日)夕方、TVをつけたら突然大津波のニュースが飛び込んできた。スマトラ沖?直線で行くとマーレもカスルかな?コロンボ空港は大丈夫だろうか、などと思いながらインターネットで情報を集めてみた。やばい、マーレ空港閉鎖だって。1m位の冠水だったらすぐ復旧するだろうな、と少しは楽観的に見続けた。

 27(月)夕方、ホームページ(掲示板)によりサザンクロス号は大丈夫らしいことが判明。またリゾートも半分ぐらいしか被害を受けてないらしい。旅行会社WTPに電話したところ、マーレ空港の状況により、飛行機がどうなるかわからないと言うが、「飛べば行きます」と答えた。

 28(火)午後、WTPから電話があり、「夜間発着が無理ですが、翌朝到着で飛びます」ということなので、即「行く」と答えた。コロンボ1泊になるかもしれないと言うので、被害甚大のスリランカでホテルまでお世話になるのはちょっと気が引けたが、電話の向こうでは、とにかくいろいろなパターンで私たちを送り出してくれようとしているWTPスタッフの努力が伝わってきた。感謝、感謝。


1.3 サザンクロス号のホームページ(掲示板)より抜粋

 2004年12月27日(月)17時50分 by Shohei Ota
 12月30日スタートのツアーは予定通り開催いたします。

 2004年12月27日(月)21時59分 by Tomoko Ota
 モルディブ全土が被害に遭ったわけではなく、高波があったことも知らなかった私たちのように、影響を受けていない場所もあることをどうか知ってください。また被害があった箇所も回復する努力をしています。


1.4 成田前泊

 29(水)状況は変わらなかったがとにかく午後2時過ぎ成田に向け出発。途中、成田EXに乗る時WTPから電話があり、「夜間発着OKになり、直行便飛ぶそうです」。ヤッター!そしてWTP担当者から「今回参加いただきありがとうございました」と言われた時は、本当に感動しました。

 今回程、旅行会社や航空会社の人たちのありがたみ、そして仕事の大変さを感じたことはなかった。成田ビューホテルで静かに祝杯。


1.5 マーレ到着まで

 30(木)チェックイン時にまた予定変更。直行便は飛ばず、コロンボ空港で4時間の乗換え時間があるとのこと。この際何でもOKですよ。

 成田−コロンボ間はガラガラだったが、中央の4人席は横になって寝ている人で満席だった。スリランカ航空は各座席に液晶TVが付いていて、自由に映画やゲームを選べるのが最高!盲導犬の日本映画「クイール」を見て、Yu&Chiは涙腺が弱いもので、鼻水ダラダラ状態、ティッシュ足りねー。

 真っ暗なアンダマン海上空に到達した時は、下を向いて合掌。津波の犠牲者のご冥福を祈った。

 10時間の飛行で到着したスリランカのコロンボ空港は改築中で、4年前来た時と変わっており、乗り継ぎゲートがわからずちょっと戸惑った。

 やっと免税店コーナーを見つけて、4年前にもあった 'SIFANI' なる怪しい宝石店を発見し一安心。相変わらず値段の提示もしていないし、店員もいなかった。せっかく時間があるのだからゆっくり紅茶を吟味して、お買い物タイム。


 ’TSUNAMI RECONSTRUCTION MONEY’の箱を見つけて、ドル札を投入、ご冥福を祈った。

 コロンボ−マーレ間は約1時間、軽食出たけど、もう食べたくないよ〜。
 31(金)AM1時過ぎ、何事も無かったようなマーレ空港に無事到着。4年前は出迎えの旅行会社の人でお祭り騒ぎだったのに、到着ゲートを出ても閑散としていた。
 到着した日本人はサザンクロス号16人、その他のリゾート7人の計23人だったと思う。

 いろいろあったが、とにかく無事到着。海の方を向いて、改めて津波の犠牲者のご冥福を祈ると共に、これからのツアーの無事を祈った。合掌。



 翌朝、何事も無かった様なマーレの港



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